2 Willow Road(2 ウィロー・ロード)はある場所を指し示す住所ですが、そこに建つ住宅の名称にもなっています。
訪問するまで、なぜこの家がNational Trust(ナショナル・トラスト)が管理しているのか不思議に思っていましたが、中に入ると他のプロパティとは一味違う面白さがありました。
2ウィロー・ロードの場所
建物がある場所は2 Willow Road, Hampstead, Londonです。
Hampstead Heath(ハムステッド・ヒース)という広い公園の向かい側にあります。
私はHampstead Heathを散歩するついでに行こうとしましたが、公園の中で迷い、時間をロスしてしまいました。
先に2 Willow Roadを訪問してからHampstead Heathを歩く方が疲れないし、迷う心配がないと今は思います。
最寄り駅はOverground(オーバーグラウンド)と言う電車のHampstead Heath(ハムステッド・ヒース駅)、もしくは地下鉄Northan Line(ノーザン・ライン)のHampstead(ハムステッド駅)です。
London中心部からは地下鉄が便利です。
Hampstead Underground Stationから徒歩で約10分で到着します。
2ウィロー・ロードの開館時間
入場料 | £8.50 |
開館時間 (3月~10月) | 水曜~日曜 11:00~17:00 |
15:00までの見学は無料ツアーに参加する必要があります。
1時間ごとに行われ、各部屋の説明が聴けるのでお勧めです。
15:00以降は20分毎に12人ずつ入館が許可されます。
私はツアーに参加したかったのですが、残念ながら時間に間に合わず1人で見て回りました。
予約は不要ですが、週末は早めに訪問する方が良いですね。
2ウィロー・ロードを見学する
2 Willow RoadはErnö Goldfinger(アーノ・ゴールドフィンガー)というハンガリーのデザイナーが建てた家で、家族と共に暮らしていました。
1939年当時はコンクリートの家が周囲の景観に合わないと周りの住民の反対に合いましたが、今はイギリスのモダニズムを代表する建築として、また、多くの芸術家が訪れた歴史のある家として保存されています。
なお、この建物は3軒の家が1つの建物に入っているテラスハウスで、1番地と3番地は個人所有で公開されていません。
階段
家の中は玄関ホールからバスルームまで余すところなく見学ができますが、最も印象に残ったのは螺旋階段です。
今見るとシンプルで美しいデザインですが、その当時の流行ではなかったそうです。
最上部から下を覗くと、黄色っぽい手すりと濃い茶色の階段がきれいに渦を巻いていて、その中心に革靴が置いてあるのが見えます。
1階から階段を見ると階段が青く塗られていて、白壁とのコントラストがとてもきれいです。
The staircase at 2 Willow Road © National Trust Images / Dennis Gilbert
家の中にある家具もErnö Goldfingerがデザインしたものが多いらしく、本棚等は作り付けです。
重厚な本棚ではなく、鉄の棒に木を渡しただけの棚で、現在のインテリアとしてもよく見かけます。
デスク
Ernö Goldfingerがデザインしたデスクは、引き出しを支柱を中心に回転させて物を取り出すことができます。
ちょっと使いづらそうですが、ユニークなデザインです。
Pedestal desk by Ernö Goldfinger (Budapest 1902 – 1987) © National Trust / Geoff Lowsley
折りたたみベッド
棚にしまえるベッドもありました。
ベッドは折りたたんでしまうそうですが、どうやって片付けるのかはわかりません。
ゲストが泊まる時に役に立ちそうです。
Built-in cupboard at 2 Willow Road © National Trust / Geoff Lowsley
2ウィロー・ロードまとめ
今でも参考にできそうなデザインがあり、物の置き方等を真似してみたくなりました。
YouTubeにThe Design Museumが2 Willow Roadを撮影したビデオを見つけましたので紹介します。
今でも誰かが住んでそうな雰囲気です。