Evesham(イーブシャム)はCotswolds(コッツウォルズ)にある町です。
はっきり言って全く有名ではないですし、日本人を見かけたこともありません。
私はEveshamにホームステイをしてこの町を知りました。そうでなければ一生知ることはなかったかも。
私は2週間ほど滞在して、Eveshamが歴史のある町で、素敵な教会があり、川のほとりも憩いの場所になる良い町だということがわかりました。
Eveshamの街歩きは駅から1時間、博物館などの入場を入れても2時間くらいで回れますので、ぜひCotswolds巡りの行き先に加えてみてください。
イーブシャムの見所
イーブシャムは小さな町に見所が固まっているので、歩きやすい町です。
- Evesham Station (イーブシャム駅)
- Ye Old Red House(オールド・レッド・ハウス)
- Almonry Museum and Tourist Information Centre(アルモニー博物館と観光案内所)
- St Lawrence’s Church(セント・ローレンス教会)
- All Saint’s Parish Church(オール・セインツ教区教会)とBell Tower(ベル・タワー)
- River Avon(エイボン川)とEvesham Festival(イーブシャム・フェスティバル)
- Whale’s Jawbone(クジラの顎の骨)のアーチ
- Evesham Methosist Church(イーブシャム・メソジスト教会)
イーブシャム駅
London Paddington(ロンドン・パディントン駅)からGreat Western Railway(グレート・ウェスタン鉄道)に乗り、約1時間45分でEveshamに到着します。
Coach(長距離バス)は乗り継いで3時間くらいかかります。
駅と町の中心部が近いのが嬉しいです。
駅を出て左に進むとHigh Street(ハイ・ストリート)に出ます。右に曲がって中心部へ向かいます。
歩いて5分もしないうちにお店が並んで通りがにぎやかになります。
大まかに分けてHigh Streetの東側がショッピング街になっており、Bridge Street(ブリッジ・ストリート)が一番賑やかです。
イーブシャム最古のパブ オールド・レッド・ハウス
Bridge Streetを横目にVine Street(バイン・ストリート)をまっすぐ歩くと、右側(西側)にYe Old Red House(オールド・レッド・ハウス)というパブがあります。
Eveshamで一番古いパブだとホストマザーが教えてくれました。
白い壁と黒い柱が美しいチューダー様式の建物です。
花かごがいっぱい吊り下げられているのもイギリスっぽいです。
イーブシャムの歴史がわかるアルモニー博物館
パブの斜め向かいには花時計があり、その奥の建物がAlmonry Museum and Tourist Information Centre(アルモニー博物館と観光案内所)です。
コッツウォルズの石でできた家とチューダー様式の家がくっついた建物です。
この建物は14世紀に建てられました。
昔はベネディクト修道会の医療係が住んでいたそうです。
先史時代から20世紀までのEveshamの発展の歴史が展示されています。
入場料(大人) | £5.00 |
3月~10月の夏期開館時間 | 月曜から土曜 10:00~17:00 |
11月~2月の冬期開館時間 | 月・火・木・金・土曜 10:00~17:00 |
斜めになっている床や頭がぶつかりそうな低さにある梁が歴史を感じます。
ガーデンもきれいに整備されていて、ゆったりできます。
イーブシャムの貴婦人 セント・ローレンス教会
博物館を出て、Abbey Mews(アビー・ミューズ)を東に曲がると、芝生の中にSt Lawrence’s Church(セント・ローレンス教会)が建っています。
入口正面にあるステンドグラスは最後の晩餐とキリストの復活が描かれています。
内部をGoogleのストリートビューで見ることができます。
特に洗礼盤が置かれている空間の天井は精巧な模様が施されていて、とても美しいです。
イーブシャムのランドマーク オール・セインツ教区教会とベル・タワー
St Lawrence’s Churchの奥にはAll Saint’s Parish Church(オール・セインツ教区教会)とBell Tower(ベル・タワー)があります。
All Saint’s Parish Churchは、St Lawrence’s Churchと共に12世紀に建てられました。
元々ここにはEvesham Abbey(イーブシャム修道院)がありましたが、Henry VIII(ヘンリー8世)により修道院は閉められ、今残っているのは、All Saint’s、St Lawrence’s、Bell Tower、AlmonryとCloister Arch(クロイスター・アーチ)のみです。
全て残っていれば、イギリスで3番目に大きな修道院になっていました。
ホストマザーは「もし残っていれば、他のコッツウォルズの村のようにEveshamにも多くの観光客が来ただろう」と言っていました。
Bell Tower周辺は公園になっていて、修道院跡を見ることができます。
地元の憩いの広場になっています。
イーブシャムを流れるエイボン川のほとりを散歩
Bell Towerは少し高い場所に建っていて、公園を下るとRiver Avon(エイボン川)の西岸に出ます。
川辺もきれいに整備されていて、散歩やランニングをしている人が行きかっていました。
近くにはコーヒーやマフィンを売る店もあります。
Abbey Bridge(アビー・ブリッジ)の向こう側にも道はありますが、見る物がないので、橋を渡って東岸に行きます。
イーブシャム・フェスティバル
毎年夏にEvesham Festival(イーブシャム・フェスティバル)という釣りのお祭りが開催されていて、川辺がにぎわいます。
偶然お祭り期間中にもEveshamを訪れたことがあります。
たくさんのナローボートが駐留し、屋台もたくさん出ていました。
飾り付けられているナローボートもありました。お祭り気分が盛り上がります。
屋台には豚の丸焼きが売られていました。
切ったものをパンに挟み、アップルソースをかけて食べます。
豚肉の脂とアップルの甘酸っぱさが合わさっておいしかったです。
切り分けてくれる時にどの部分が欲しいか聞いてくれるのもイギリスならではです。
私はパリパリしている皮を少し足してもらいました。また食べたい一品です。
クジラの顎の骨のアーチ
東岸にはWhale’s Jawbone(クジラの顎の骨)のアーチがあります。
昔EveshamのMr Stanton(スタントン氏)が捕鯨を支援していて、彼がクジラの骨をDr Beale Cooper(ビール・クーパー博士)に贈り、Dr Cooperの孫娘がEveshamに寄贈したそうです。
イギリスも捕鯨を支援していた時期があったなんて驚きです。
Bridge Streetの橋を渡り、西岸に戻ります。
イーブシャム・メソジスト教会
橋を渡った角にEvesham Methosist Church(イーブシャム・メソジスト教会)があります。
建物は100年前に建てられました。
Bridge Streetをまっすぐ歩くと、High Streetに出るので、駅へ戻れば街歩き終了です。
イーブシャム街歩きルート
Google MapではBell Towerから川へ降りていけない道順になってしまっていますが、実際は、川岸に行くことができる道があります。
歩くだけなら1時間もかからない小さな町なので、ぜひ行ってみてください。
↓コッツウォルズの記事はこちら↓