Brixton(ブリクストン)はThames(テムズ)川南側にあります。
何年か前までBrixtonはLondon(ロンドン)で最も危険な町と言われていました。
10年前にコロンビア人の友人と一緒にBrixtonにあるコロンビア料理レストランで夕食を取ったことがありますが、その帰り道に黒人の2人組に絡まれかけ、走って逃げた覚えがあります。
危険だと言われた理由は南アメリカからの移民が多く住んでおり、低所得者が集まっていたからでした。
今もコロンビアやジャマイカからの移民が住み、彼らの文化が根差した町となっています。
現在は昔の危険なイメージがなくなり、若者が集まる人気の町になりました。
また、David Bowie(デビッド・ボウイ)が生まれた町として知られ、多くのファンが訪れています。
私はNHKの「世界ふれ合い街歩き」という番組を見て、昔のイメージを払しょくするため再訪することを決めました。
地下鉄Victoria Line(ビクトリア・ライン)の南端の駅がBrixtonですので、地下鉄に乗るのが最も速い行き方ですが、Hyde Park Corner(ハイド・パーク・コーナー)から2番のバスに乗っても、Brixtonに行くことができます。
Brixtonに着くとまず目に入るのが高架に描かれたペイントです。
Brixton Underground Station(地下鉄のブリクストン駅)の前の道に電車の高架橋があり、そこに「STAY IN PEACE」と逆側に「COME IN LOVE」とペイントされていて、訪れる人を迎えているような気がします。
Brixton Underground Stationの横の道にはBrixton Market(ブリクストン・マーケット)が開いています。
魚や野菜等の生鮮食品の他に衣類や木の置物のようなものも売られていました。
ただ歩いているだけなのに、店の人から「魚買っていかない?」と気さくに声をかけられました。
旅行者じゃなければ買って帰りたいくらいおいしそうな食品が揃っていました。
Brixton MarketはElectric Avenue(エレクトリック・ロード)からPope’s Road(ポープズ・ロード)を抜けて、Brixton Station Road(ブリクストン・ステーション・ロード)へ弧を描くように続いています。
Pope’s Roadで高架橋と交わりますが、その下に大きな壁画がります。
この壁画は「世界ふれ合い街歩き」によると、Brixtonの町を掃除してくれる清掃員を描いたものだそうです。
Brixtonに壁画を描くことになった時、皆の為にBrixtonをきれいにしてくれる清掃員を選んだと紹介されていました。
次はBrixton Village(ブリクストン・ビレッジ)というアーケード街に行きました。
私はMarket Row(マーケット・ロウ)から入りましたが、清掃員の壁画の横にも入り口があることを後から知りました。
カフェやインテリアグッズのお店が売られていて、Brixton Marketよりおしゃれな雰囲気です。
最近POP Brixton(ポップ・ブリクストン)という商業施設も作られました。
コンテナを使ってお店にしているのですが、様々な色のコンテナが積み木のように並べられていて面白いです。
私が行った日は工事中で閉まっていました。
この中にあるジャークチキンを売っているレストランに行きたかったのですが残念です。
Brixtonを訪れた感想は賑やかな下町というイメージもありますが、やっぱり一人で歩くのは勇気がいるなという雰囲気も残っていると感じました。
私が訪れた日は雨天で昼間でも少し暗かったせいでもあり、私が長年Brixtonは危険な町だと思い続けてきたからでもあると思います。
ロンドンの中にあるカリビアンの雰囲気を味わえますし、マーケットの店員さんとお話ししながらフルーツを買うのも楽しい経験です。
次回はPOP BRIXTONがオープンしている時に行きたいと思いますので、晴れた日にリベンジをしたいと思います。