イギリス、特にスコットランドで毎年1月25日に「Burns Night(バーンズ・ナイト)」というイベントが催されます。
日本ではほとんど聞くことがないBurns Nightとは、どういう日なのかを紹介します。
バーンズナイトとはどんな日?
Burns Nightはスコットランドの詩人Robert Burns(ロバート・バーンズ)の誕生日を祝うイベントです。
毎年彼の誕生日の1月25日に人々が集まって、Burns Supper(バーンズ・サパー)という夕食を食べたり、バーンズの詩を朗読したりします。
Burns Nightのメインディッシュは、スコットランドの伝統料理ハギス。写真で恭しく運ばれている丸いかたまりがそうです。
ハギスへのナイフ入刀の前には、Robert Burnsがつくった詩「Address to a Haggis (ハギスに捧げる歌)」を朗読します。
ハギスから立ち上がる湯気が豊かだ、といった風にハギスを褒めちぎる詩で、何も知らない人はジョークかと思う内容ですが、大真面目に朗読をします。
バグパイプの演奏があったり、夕食にスコッチが提供されたりとスコットランドの文化を存分に味わえるイベントです。
ロバート・バーンズはどんな人?
Robert Burnsは「農民詩人」、「スコットランドの最愛の息子」や「エアシャーの大詩人」とも呼ばれるスコットランドの国民的詩人です。
日本では「蛍の光」として有名な「Auld Lang Syne(オールド・ラング・サイン)」の作詞者でもあります。
「Auld Lang Syne」はBurns Nightの最後にも歌われますし、Edinburgh Military Tatoo(エジンバラ・ミリタリー・タトゥー)やBBC PROMS(プロムス)の最終日にも歌われる、皆が知っている歌です。
彼の詩集は日本語訳されて出版されているので、興味がある方は読んでみてくださいね。
バーンズ詩集 (岩波文庫 赤 215-1)
バーンズ・ナイトにスコットランド料理を食べてみる
Burns Nightでメインディッシュとして提供されるハギスとは、羊の内臓をミンチにしてオート麦や玉ねぎ、ハーブと一緒に羊の胃袋に入れてゆでる、もしくは蒸したものです。
胃袋から出してしまえばグロテスク感はなくなりますが、一般的に生臭い味がして、好きじゃないという人が多いです。
私が食べたハギスは、香辛料が効いていておいしかったので当たりはずれがあるのかもしれません。
日本でもハギスを食べることができるお店があるので、一度試してみてくださいね。
ハイランダーイン秩父
〒368-0042 埼玉県秩父市 東町16-1
TEL : 0494-26-7901
アンティシェンエ
〒606-0804 京都市左京区下鴨松原町29-16
TEL :075-723-6686
スコットランドのバーンズ・ナイトを楽しもう!
日本人にはなじみの薄いRobert Burnsの誕生祭、Burns Night。
スコットランドの伝統文化を体験できるまたとない機会です。
日本でもパブなどで開催されることがあるので、要チェックですね!