London中心部にあるHyde Park(ハイド・パーク)とGreen Park(グリーン・パーク)の角が合わさる場所をHyde Park Corner(ハイド・パーク・コーナー)と言います。
Londonの交通の要所となり、Park Lane(パーク・レーン)、Piccadilly(ピカデリー)、Constitution Hill(コンスティテューション・ヒル)、Grosvenor Place(グローブナー・プレイス)、Grosvenor Crescent(グローブナー・クレセント)とKnightsbridge(ナイツブリッジ)の6本の道が交差しています。
地下鉄最寄り駅 | Piccadilly Line, Hyde Park Corner |
バス | 2、13、16、19、22、23、36、52、74、137、148、390、414 |
ハイド・パーク・コーナーの中央に建つウェリントン・アーチ
Hyde Park Cornerで最も目立つ建築物がWellington Arch(ウェリントン・アーチ)です。
初めて見た時はベルリンにあるBrandenburg Gate(ブランデンブルグ門)に似ていると思い、私は今もずっとそう思っています。
Constitution Arch(コンスティテューション・アーチ)とも呼ばれていますが、元々はGreen Park Arch(グリーン・パーク・アーチ)と呼ばれていました。
Wellington Archは、1815年にThe Duke of Wellington(ウェリントン公爵)がBattle of Waterloo(ワーテルローの戦い)でナポレオンに勝利したことを記念して、Decimus Burton(デシマス・バートン)によって造られました。
現在、門の上にはPeace descending on the Quadriga of Warと言う勝利の女神Nike(ニケ)が4頭立て馬車に乗っている像が飾られていますが、昔は8.5mのWellingtonの騎馬像が飾られていました。
その騎馬像はロンドナーには大不評で、アーチが道路拡張のためにこの場所に移された後に、現在の像に変えられました。
その代わり現在Wellingtonの騎馬像はWellington Archの近くに建っています。
8.5mもありませんが、Nikeの像と見比べられます。私は今の方が格段に好きです。
Wellington Archは内部を上ることができ、ベランダから町を見渡すことができます。
入場料 | £5.90 |
開館時間 | 10:00~18:00 |
English Heritage(イングリッシュ・ヘリテージ)が管理しているので、メンバーは無料で入場ができます。
内部には特別展などが催されています。ベランダは5階でLift(エレベーター)もあります。
ベランダからの景色は、西を見るとBig Ben(ビッグ・ベン)、Westminster Abbey(ウェストミンスター寺院)、London Eye(ロンドン・アイ)の先っぽが見えます。北東にはHyde Park Cornerが見渡せます。
タイミングが良ければChanging the Guards(衛兵交代)の始まりと終わりに騎兵隊が隊列を組んでWellington Archを通ります。
その時間この辺には観光客が少ないので、アーチと一緒に写真を撮ると良い写真が撮れると思います。
私は騎兵隊がどこに行くのか追いかけてここを通ることを知ったので、写真を撮る暇がありませんでした。
知っていたら絶対に写真を撮っていたと思います。
ハイド・パーク・コーナーの片隅に建つアプスリー・ハウス
Apsley House(アプスリー・ハウス)はNumber 1 London(ロンドン1番地)とも呼ばれていて、Wellington公爵家のタウンハウスです。
今でもWellington一家が住んでいるそうですが、内部が博物館として一般公開されています。
バスに乗って何度もこの家を見ていますが、この建物が歴史的な建物で中に貴重な美術品がたくさん収まっているとは全く知りませんでした。
どちらかと言うとWellington Archに目が行ってしまいます。
Apsley HouseもEnglish Heritageが管理しているので、会員は入場料無料です。
私は会員なので、Apsley Houseの存在を知ることができました。そうでなければ気付きもしなかったと思います。
入場料 | £10.50 |
開館時間 (3月~12月) | 水曜~日曜 11:00~17:00 |
開館時間 (1月~3月) | 土曜・日曜のみ 10:00~16:00 |
建物内部は写真撮影不可でしたので、部屋の様子や収蔵品はウェブサイトからご覧ください。
English Heritage Apsley HouseのCollectionページ
Wellington Collectionのページ
見所はArthur Wellesley, The 1st Duke of Wellington(最初のウェリントン公爵、アーサー・ウェルズリー)の肖像画や、Napoleon as Mars the Peacemakerというナポレオンの像です。
この像はイギリス政府がルーブル美術館から購入し、Wellingtonにプレゼントされました。
他にもスペイン国王から下賜された多くの絵画が展示されています。
ハイド・パーク・コーナーのその他の見所
オーストラリア戦争記念碑
Australian War Memorial, London(オーストラリア戦争記念碑)は、第一次世界大戦と第二次世界大戦で奉仕した人々を記念する為、その人々が生まれた町の名前が書かれています。
町の名前は全部で23844個もあるそうです。
大きな白い文字は多くの犠牲者を出した戦いの名前です。
その中で唯一私が知っているNormandy(ノルマンディ)を見つけました。フランスでの戦いですが、オーストラリア人も戦っていたと初めて知りました。
ロイヤル・アーティラリー・メモリアル
Royal Artillery Memorial(ロイヤル・アーティラリー・メモリアル)は王立連隊の記念碑で、第一次世界大戦の犠牲者に捧げられました。
中心に大砲の石像があり、台座には王立連隊の兵士の姿が彫られています。
四方にある彫像の中には亡くなった人を表わしてるものあり、じっと見ていられない雰囲気があります。
ニュージーランド戦争記念碑
New Zealand War Memorial, London(ニュージーランド戦争記念碑)は16の十字の銅像が立っています。
第一次世界大戦と第二次世界大戦の犠牲者を記念して2006年に立てられました。
十字には軍隊の紋章や動植物など、ニュージーランドに関連するデザインが施されています。
真横から見るとカッターの刃のように見えますが、本当はハカを演じる戦士の姿を表現しているそうです。
ハイド・パーク・スクリーン
Hyde Park Screen(ハイド・パーク・スクリーン)はHyde Parkの南東角にある門です。
Wellington Archと同じくDecimus Burtonによって建設されました。
中央のアーチ上部にある装飾はギリシャのエルギン・マーブルを模してデザインされています。
このアーチをくぐるとHyde Parkに入りますが、すぐに車が通る道路があって不思議な感じがします。
ハイド・パーク・コーナーまとめ
Hyde Park Cornerはどこかへ行く為の通り道になる事が多くて、見たことがある風景だけれどもしっかりと見た、観光をしたという人は少ないように思います。
近くにはBuckingham Palace(バッキンガム宮殿)がありますので、衛兵交代を見た後に行くこともできますし、私のように興味本位で騎馬隊列について行ってもいいかもしれません。
今回紹介したものを全て見ても2時間くらい、ゆっくり見ても3時間かからないと思います。