ケズウィック
Keswick(ケズウィック)は湖水地方北部に位置し、Derwentwater(ダーウェントウォーター)湖畔にある町です。
初めて黒鉛で鉛筆を作った町としても有名で、湖水地方北部の観光の中心地となっています。
ケズウィックへの行き方
Windermere Station(ウィンダミア駅)からStagecoach(ステージコーチ)のバス555番が出ており、約1時間で到着します。
Keswickには毎週木曜と土曜に開かれるマーケットがあります。
Market Square(マーケット・スクエア)という歩行者天国の広い道路で開かれており、多くの人が集まります。野菜、木工品、洋服、チーズ、カップケーキ等々、様々なものが売られていいて、とても活気がありました。
マーケットが開かれていなくても、両側のお店でショッピングを楽しめます。道が広くてゆったりと買い物ができます。
マーケットの一角にはKeswick Tourist Infromation Centre(ケズウィック・ツーリスト・インフォメーション・センター)があります。
Moot Hall(ムート・ホール)という石造りの建物で、マーケットの中に突き出した塔が見えます。
私はKeswickの地図をもらい、少し離れた湖畔へ行きました。
ダーウェントウォーター湖
Derwentwater湖を渡る船は、Keswick Launch(ケズウィック・ラウンチ)が運行しています。
Derwentwater湖を1周するのも1日乗船券も同じ£11.00です。
片道乗車券は距離によって料金が変わるので、乗船券を購入する時に料金を確認してください。船に乗るなら美しいDerwentwater湖を1周することをお薦めします。
1周約50分です。
私は今回Derwentowater湖畔を歩く予定だったので、Nichole End(ニコール・エンド)へ渡りました。
Nichole Endから南へ進み、Hawes End(ハウズ・エンド)まで歩く計画です。寄り道しなければ30分程度で到着する距離です。
舗装されていない木々に囲まれた道を歩くと、とても気持ち良いです。
木々の間から日光が降り注ぎ木漏れ日がまぶしく、少し歩くだけでも自然を満喫できます。
木の葉の緑色が1枚1枚違っていてとてもきれいでした。
リングホルム・エステイト
途中にThe Lingholm Estate(リングホルム・エステイト)というお屋敷があります。
今はセルフケータリングのホリデーコテージになっていますが、一部のガーデンとカフェは宿泊客以外にも開放されています。
また、アルパカを飼育していて、Alpacaly Ever After(アルパカリー・エバー・アフター)という名所にもなっています。
The Lingholm Estateとその北にあるFawe Park(ファウェ・パーク)はBeatrix Potter(ビアトリクス・ポター)が夏休みに過ごしたことがある屋敷で、Beatrix Potterはガーデンをマクレガーさんの畑として描きました。
Fawe Parkは全く一般公開をしていない私邸ですが、Derwentwater湖を船で渡る時に庭を遠くから眺めることができます。
ハウズ・エンド
Howes End(ハウズ・エンド)は「リスのナトキンのおはなし」でリスたちがフクロウ島へ渡る場面で描かれています。
岸から対岸を見るとSt Herbert’s Island(セイント・ハーバート島)という南北に長い島が見えます。
「リスのナトキンのおはなし」ではその島がフクロウ島となっていました。
リスが渡るので近いのだろうと思っていましたが、実際はかなり遠いです。
Beatrix Potterが描いた様々な場所を見て回りましたが、100年以上前の景色がそのまま今も見られることに感動します。
Beatrix Potter自身が力を注いだNational Trust(ナショナル・トラスト)が湖水地方を守っているからこその結果だと思います。
アシュネス・ブリッジとサプライズ・ビュー
Howes Endから船に乗り、Ashness Gate(アシュネス・ゲイト)へ行きました。
ここから山に登り、Ashness Bridge(アシュネス・ブリッジ)とSurprise View(サプライズ・ビュー)という2つの景勝地を巡ります。
進む道の手前で2人の女性に出会い「かなり急な坂だから頑張って」と言われましたが、その通りで皆車で道を登っていました。
舗装された道でしたので歩きやすく、自分のペースで景色を見ながら登りました。
写真を撮りながら30分くらいでSurprise Viewに到着しました。
アシュネス・ブリッジ
Ashness Bridgeは石造りの小さな橋で、橋越しに見るDerwentwater湖が美しいと言われています。
London(ロンドン)にあるTower Bridge(タワー・ブリッジ)の次に、写真を撮る人が多い橋だそうで、絵葉書にもデザインされています。
今は木々が高くなりDerwentwater湖が見づらくなっているような気がしますが、川の流れを聞きながらのんびりできます。
サプライズ・ビュー
どんどん登って次はSurprise Viewです。
ここはNational Trustが管理しています。
Surprise Viewはその名の通り、ここから見た眺めが素晴らしすぎて皆が驚くから名付けられたそうです。
Surprise Viewは崖の上に位置していますが、ロープも何もないので自己責任で崖の端まで行ってください。
Derwentwater湖とその向こうにあるBassenthwaite Lake(バセンスウェイト湖)やSkiddaw(スキドー山)が見えて、本当に美しいです。
Derwentwater湖クルーズとAshness Brisge、Surprise Viewをセットにしたツアーに参加した時の様子はこちらをご覧ください。
クロウ・パーク
Keswickの船着き場の近くにあるCrow Park(クロウ・パーク)はNational Trustが管理している広い芝生の公園です。
ここからSkiddaw山がきれいに見えます。公園がなだらかな丘になっており、遠くの山とつながっているかのようです。
湖水地方はユネスコの世界遺産に指定され、それを記念する石碑がCrow Parkの入り口にあります。
フライアーズ・クラッグ
Friars Crag(フライアーズ・クラッグ)はDerwentwater湖が美しく見える小さな突端のような場所でビューポイントとして知られています。
ここもNational Trustが管理しています。
野生動物の宝庫で、キタリスという赤いリスもいるそうですが、私は見つけられませんでした。
アメリカから来た外来種のハイイロリスにおされ、キタリスは生息数が激減しているそうです。
湖水地方ならたくさんいるはずだったのですが縁がなかったんですね。
ダーウェントウォーター湖まとめ
Derwentwater湖の眺めは本当に素晴らしいです。
Derwentwater湖の周りには多くの高所があり、そこから眺めるのが本当に気持ち良くて忘れられない経験になります。
次回はCatbell(キャットベル山)に登り、Derwentwater湖を見下ろしたいと思います。
ビアトリクス・ポターが描いたヒル・トップやニア・ソーリーは、以下の電子書籍に詳しく書いていますので、湖水地方を旅行される方はぜひお読みください。