Salisbury(ソールズベリー)の近くにあるWilton House(ウィルトン・ハウス)を訪れました。
Wilton HouseはThe Earl of Pembroke(ペンブローク伯爵)の家で、今も代々住み続けています。邸宅の一部と庭園が公開されています。
SalisburyからはSalisbury Red社のバスR3番、もしくはR8番で行くことができます。約20分。1時間間隔でバスが出ているので気軽に行くことができます。
ウィルトン・ハウスの邸宅
Wilton Houseのある場所は元は修道院がありましたが、時の王Henry Vlll(ヘンリー8世)によってSir William Herbert(サー・ウィリアム・ハーバート)に下賜されました。
彼が初代The Earl of Pembrokeで、その後ずっとSir William Herbertの子孫がWilton Houseを所有しています。今の伯爵は18代目になります。
修道院は壊され、今はチューダー様式の邸宅になっています。
館内は写真撮影が禁止されているので、紹介する館内写真はWilton Houseのウェブサイトと購入したガイドブックから引用しています。
フロント・ホール
Front Hall(フロント・ホール)の中央にはWilliam Shakespeare(ウィリアム・シェイクスピア)の像があります。Westminster Abbey(ウェストミンスター寺院)にあるShakespeare像に似せて造られました。
昔、Shakespeareは”As You Like It(お気に召すまま)”と”Twelfth Night(十二夜)”をWiltonで演じたそうです。
ここにはWilliam Herbertの肖像画もかけられています。足元には犬が描かれていますが、この犬はWilliam Herbertが亡くなった時にも棺から離れずにいたそうです。
肖像画は既に完成していましたが、絵の中でも傍にいさせてあげようと描き足されました。
© Wilton House
ダブル・キューブ・ルーム
Double Cube Room(ダブル・キューブ・ルーム)は2つの立方体が合わさった長方形をしています。
「耳に心地よいものは目にも心地よい」という理論があり、倍音が心地良いなら立方体の倍も心地よいはずという考えでつくられたようです。私には難しすぎてよくわかりませんでした。
この部屋にはCharles I(チャールズ1世)の肖像画や、鉛筆で描いたNightingale(ナイチンゲール)の肖像画があります。
この部屋はドラマThe Crown(ザ・クラウン)で、エリザベス女王と夫エジンバラ公がケネディ大統領と会う場面や、エリザベス女王とフィリップ王子が話し合いをする場面等、様々な場面で使われています。
© Wilton House
シングル・キューブ・ルーム
Single Cube Room(シングル・キューブ・ルーム)は立方体の部屋です。
Double Cube Roomを見た後に入るので、部屋が狭く感じるのは残念です。
この部屋はDouble Cube Roomの控室として使用されていましたが、負けず劣らず豪華な部屋です。
ドラマThe Crownでは子供時代のエリザベス王女の子供部屋として撮影されていました。Buckingham Palace(バッキンガム宮殿)の1室という設定です。
ラージ・スモーキング・ルーム
Large Smoking Room(ラージ・スモーキング・ルーム)にはViolin Bookcase(バイオリンの本棚)と呼ばれる本棚があり、その彫刻飾りがとてもきれいです。
バイオリンやトランペットなどの楽器が彫られていて、まるで大きなオルゴールのようです。
バイオリンの上の部分が壊れていましたが2018年に修復されました。
壁にはたくさんの乗馬をする人の絵がかかっていて、たぶんこの絵の方が見所なのだろうと思うのですが、私はViolin Bookcaseの方が好きです。Wilton Houseの中で一番印象に残っています。
ドラマThe Crownでは女王のデスクがある部屋になっていました。
ゴシック・ホール
Wilton Houseでは合計13室を見学できます。
最後に入る部屋Gothic Hall(ゴシック・ホール)には今の伯爵のご両親、The 17th Earl and countess of Pembroke(第17代ペンブローク伯爵と伯爵夫人)の肖像画が飾られています。
ウィルトン・ハウスのガーデンを巡る
Wilton Houseの庭は21エーカーあります。芝生がどこまでも広がっているので、好きな場所でピクニックもできて1時間くらいのんびり過ごしました。
チューダー・ガーデン
Tuder GardensはWilton Houseの門の前にある庭です。きちんと剪定された木々が整列した規則正しい庭です。
門と建物の入り口を結ぶ導線上に噴水があり、緩いカーブを描いているのがきれいです。
ハーベイシャス・ボーダー
Tuder Gardensと壁を隔てて、邸宅の東側にHerbaceous border(ハーベイシャス・ボーダー)があります。私はこれが最もイギリスらしい庭だと思っています。
無造作に植えられているように見えて実は花の咲く時期や色合いを計算して美しく見えるように植えているそうです。
ミレニアム・ウォーター・フィーチャー
Millennium Water Feature(ミレニアム・ウォーター・フィーチャー)は、ミレニアムを記念して2001年に造られました。
ステンレスでできたお皿部分に水が流れていて、きれいな音が聞こえます。
夜は幻想的にライトアップされるそうですが、一般入場者は見ることができません。
パラディアン・ブリッジ
Palladian Bridge(パラディアン・ブリッジ)は18世紀の建築です。Wilton Houseの庭を流れるThe River Nadder(ナダー川)に架けられました。
Palladian Bridgeに限らず、Wilton Houseの庭には他にもイタリア風のものがありました。
広すぎて全てを回り切れていないのですが、他にも日本風のWater Garden(ウォーター・ガーデン)やRose Garden(ローズ・ガーデン)、子供用の遊具があるAdventure Playground(アドベンチャー・プレイグラウンド)等があります。
ウィルトン・ハウスの入場料
入場料 (邸宅と庭) | £15.50 |
入場料 (庭のみ) | £6.50 |
English Heritage(イングリッシュ・ヘリテージ)会員には割引があります。
入場料は少しお高めですが、1日遊べるので、ぜひ訪問してみてください。
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