Windermere(ウィンダミア湖)の西にあるWray Castle(レイ・カースル)、Hawkshead(ホークスヘッド)、Claife Viewing Station(クライフ・ビューイング・ステーション)を回ります。
Near Sawrey(ニア・ソーリー)もWindermere湖の西に位置していますが、別に記載していますので、そちらをご覧ください。
ウィンダミア湖のほとりに建つ重厚なお城 レイ・カースル
Wray Castle(レイ・カースル)はWindermereの北西部に位置しています。
Wray Castleには直接バスが通っていないので、Windermere Lake Cruise(ウィンダミア・レイク・クルーズ)の船に乗って行くのが簡単です。
Bowness-on-Windermere(ボウネス・オン・ウィンダミア)からは直行の船が出ていないので、Ambleside(アンブルサイド)のWaterhead(ウォーターヘッド)で船に乗ります。
片道料金 | £4.50 |
所要時間 | 15分 |
Wray Castleはビクトリア時代のネオゴシック調のお城で、近づくと重厚な造りに圧倒されます。
昔Beatrix Potterも家族に連れられて避暑に来ていた場所として知られており、今はNational Trust(ナショナル・トラスト)が管理しています。入場料は£10.00です。
入場料 | £10.40 |
開館時間(2月~10月) | 10:00~17:00 |
開館時間(11月~2月) | 土日のみ 10:00~16:00 |
内部は外観の重苦しいイメージとは異なり、木造で装飾が施されて邸宅のような雰囲気を持っています。
当時の家具などは置いてなく、その代わり子供たちが楽しめる簡単なゲームやお絵かきの道具が各部屋に置かれていました。
学校が休みの日や遠足で多くの子供たちが訪れるそうです。
Wray Castleの庭の向こうにWindermere湖が見えます。
湖から高い位置に建っているのでWindermere湖の東側からもWray Castleを見ることができます。
Wray Castleを出てHawkshead(ホークスヘッド)へ向かいます。
Wray Castleはバス通りからかなり離れているので、Public footpath(パブリック・フットパス)という歩行者用の小道を歩き、Outgate(アウトゲイト)という村まで行かなければなりません。
20分ほど何も目印がないあぜ道のような小道を歩くことになるので、Google Mapなどを確認しながら歩いてください。
途中にBlelham Tarn(ブレラム・ターン)という小さな湖を眺めたり、羊が草を食んでいる横を歩いたりして、素晴らしい眺めの中を歩くことができます。
ワーズワースとビアトリクス・ポターの生活を垣間見える ホークスヘッド
Hawksheadは丘の上にあるSt Michael’s & All Angels Church(セント・マイケルズ・アンド・オール・エンジェルズ教会)を中心に広がった村です。
Bowness-on-Windermereから行くならThe Cross Lakes Experience(クロス・レイクス・エクスペリエンス)という船とバスがセットになったチケット、もしくはWindermereからはStagecoachのバス505番でも到着します。Outgateから乗るバスも505番です。
The Cross Lakes Experience | Stagecoachバス505番 | |
料金 | £8.00 | £8.50 |
所要時間 | 35分 | 40分 |
ホークスヘッド・グラマー・スクール
HawksheadにはHawkshead Grammar School(ホークスヘッド・グラマー・スクール)というWilliam Wordsworth(ウィリアム・ワーズワース)が通っていた学校があります。
1階は教室をそのまま保存し、2階は小さな博物館になっています。
管理人さんに声をかけると親切に中を案内してくださいました。
1階の教室にはWordsworthの落書きが残されています。彼が通っていたのは1779年から1787年の間ですので、200年以上前のものということになります。
当時の机もそのまま残されていたり、Queen Elisabeth I(エリザベス1世女王)の銀の印章も見ることができます。入場料は£2.50です。
入場料 | £2.50 |
開館時間 | 4月~10月 10:00~13:00・14:00~17:00 |
定休日 | 日曜・11月~3月 |
ビアトリクス・ポター・ギャラリー
Beatrix Potter Gallery(ビアトリクス・ポター・ギャラリー)はBeatrix Potterが描いた原画が展示されています。
料金 | £7.00 |
開館時間 | 3月~10月 10:30~16:00 |
17世紀の建物で、もとは彼女の夫、William Heelis(ウィリアム・ヒーリス)の弁護士事務所でした。今はNational Trustが管理しています。
定期的に展示品が入れ替えられるので、何度訪れても飽きません。
Beatrix Potterは「パイがふたつあったおはなし」で彼の事務所の一部をタビタおくさんのお店として描きました。
ホークスヘッドの街並み
Haksheadは小さな町なので見て回るだけなら1時間もいらないところですが、白い漆喰の壁とスレートで葺いた黒い屋根が素敵な景観を作り出しています。
また、家と家が道路をまたがってつながっているところもあり、迷路に入ってしまったような感じがします。
これは少しでも建物を広くしようとして作られました。
Near Sawreyに住んでいたBeatrix Potterは、Hawksheadを栄えた町として「まちねずみジョニーのおはなし」に描き、白い街並みを登場させています。
詳しくはBeatrix Potterの絵と風景の比較記事にまとめていますので、こちらをご覧ください。
ウィンダミア湖の絶景を臨めるクライフ・ビューイング・ステーション
Windermere湖のFerry House(フェリー・ハウス)という船着き場の近くにClaife Viewing Station(クライフ・ビューイング・ステーション)はあります。
Bowness-on-WindermereからNear Sawreyに行く為にはFerry Houseで船を降り、バスに乗り換えます。
ほとんどの旅行者はバスで通り過ぎてしまうので、私が訪れた時も他には1組のカップルがいただけでした。
バスの運転手に尋ねると、Claife Viewing Stationに登る道の入口を教えてもらえます。
Ferry Houseから入口まで歩いて3分程度です。
Claife Viewing Stationは現地の聖職者だったWilliam Braithwaite(ウィリアム・ブライスウェイト)のサマーハウスとして建てられました。
雰囲気はWray Castleに似たお城ですが、昔は白く塗られていたそうです。
既に廃墟となっていますが、今はNational Trust が管理しており、眺望が良い場所として知られています。
この廃墟に至るまでは軽い山登りをすることになります。
自然がいっぱいで、私が訪れた時は小さな虫がいっぱい飛んでいて閉口しました。
ただ、Claife Viewing Stationからの眺めは本当に素晴らしく、Windermere湖を一望できます。夕方に登ると逆光にならずにWindermere湖を見られます。
ウィンダミア湖西部の観光地まとめ
Windermere湖の西部はNear Sawreyに最も人気がありますが、Wray CastleやClaife Viewing Stationから見ることができる素晴らしい眺めがあります。
今回は歩いていませんが、Wray CastleとClaife Viewing Stationをつなぐ歩道も整備されているそうです。
美しいWindermereの景色を見ながら歩くのも目の保養になりますので、ぜひ訪れてみてください。
ビアトリクス・ポターが描いたヒル・トップやニア・ソーリーは、以下の電子書籍に詳しく書いていますので、湖水地方を旅行される方はぜひお読みください。